コンテナ各社が旧正月後に減便か
2019-01-23
2月4日(月)から10日(日)まで7連休の旧正月が始まります。
中華圏の人の動きは大変に活発となりますが、
コンテナ輸送について、気になる報道が物流業界紙にありました。
▼コンテナ各社が旧正月後に減便か
米中貿易摩擦を懸念して、旧正月後の荷動きが減ることを予測して
海運大手コンテナ船社が北米航路を中心に相次ぎ欠便を実施するとのこと。
北米航路だけでなく、欧州航路も含め減便を各社が検討している模様。
貿易量で断トツの中国発貨物に影響があるのではないかとの懸念があるだけに
先行き不透明な状況です。
▼需給バランスに敏感な国際物流
コンテナは定期配船ですので、
荷物があってもなくてもスケジュール通りの運航をしています。
・貨物が減れば、運航赤字が増える
・赤字縮小のため、運行本数を減らす
このような自衛手段をとらざるを得ないため、荷動きに非常に敏感なのです。
▼コンテナ船独特の問題もあります
例えば中国発貨物が減っても、米国発アジア向けの貨物が増えると見込めば、
空のコンテナボックスのポジショニング対応をする必要があります。
・中国発米国向け輸出が減ると
・米国にある空のコンテナ量が減る
・米国発貨物が増えてもコンテナボックスが足りなくなる
・空のコンテナボックスを輸送せざるをえなくなる
このようなことも考えながらコンテナ船の輸送スケジュールが決められています。