INCOTERMSと輸出者リスク

2018-09-13

▼台風21号で機能停止していた関空、再開へ
B滑走路を利用して国内線・国際線旅客便、国際貨物便の一部運航を再開、
今週中にもA滑走路、第1旅客ターミナルビルの暫定運用による運航も再開
されると報道されています。

テレビニュースなどで関空で水没している航空コンテナはよく報道されていましたが、
関空の隣接地帯は、海上コンテナの施設も多くあります。

大阪南港のコンテナヤードで強風に吹き飛ばされている
コンテナの写真が一部新聞に掲載されていました。

▼保険で補償してくれるのでしょうか?
飛行場の中や海上コンテナヤードの中の事故については、
INCOTERMSによって補償されるかどうかが異なっています。

FOB契約で輸出する場合、貨物保険はImporter側で掛けますが、
保険の開始時期は、INCOTERMSのリスクの移転と同じで、
貨物がOn Boardされた時点からの保険開始となります。

つまり、コンテナヤードに搬入して船積み待ちのコンテナは
保険でカバーされていない、輸出者のリスクということです。

このリスクを回避するために、
FOB保険を掛けるとか、INCOTERMSをFCAにするとか解決方法はあります。

INCOTERMSは、売り主と買主の経費とリスクの負担範囲を取り決めていますが、
保険とも絡んでいることを理解しておきましょう。

詳しくはこちらで
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#42 ワークショップ
日時:2018年10月11日(木)15:00-17:30
「INCOTERMS 2020の予習をしましょう」

10年ごとに見直されてきているINCOTERMSですが、
次回見直し2020年に向けて作業が進んでいるようです。
2010年版と比較してどのような検討が行われているのか予習をしましょう。


2018年10-12月開催、AUTUMNワークショップ、お申込みは、こちらへ:

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