新インコタームズ2020について検討が行われています
2018-04-16
インコタームズは1990年以来、10年ごとに見直しが行われてきました。
国際商業会議所では2020年1月1日からの改定に向けて検討が行われています。
▼EXWがなくなる?
輸出でよく利用されるEXWについて、
国内取引に近い考えになりがちで、輸出取引に向かないとの理由から
インコタームズ2020でなくなるようです。
▼最近よく使われているFCA(Free Carrier)がメインになる?
日本ではまだポピュラーではありませんが、
40%以上の取引でFCAが使われ出していると言われています。
海上輸送で利用されていたFAS(Free Alongside Ship)をFCAの一部と解釈、
海上輸送用のFCAとその他輸送モード用FCAの2つにわけるようです。
▼DDPの見直しも検討されている?
DDP(Delivered Duty Paid)の場合、
関税支払について売買当事者間での解釈が明確でない傾向があるため、
このように明確な表現に変えることも検討されているようです。
DTP (Delivered at Terminal Paid)
DPP (Delivered at Place Paid)
まだ改定が検討されているようですが、一部をご紹介しました。