中国から北朝鮮へ、迂回輸出か?
2017-05-11
・中国企業が欧州メーカーから工作機械用ソフトを購入。北朝鮮への転売をしない条件つきで取引。
・このソフトを組み込んだ工業用切断機が中国から北朝鮮に輸出された。
この取引を米国の民間研究機関が指摘したが、
中国企業の不注意との理由が公表されているが・・・
北朝鮮の核・ミサイル開発防止に向けて、
米国は「部品取引」についても監視を強化すると報道されています。
■ネットでの反応:ココム復活?
「中国、北に対して昔のココムみたいな西側諸国の高度技術機器の
輸出規制の復活が必要だと思うな」
東西冷戦時代に共産圏に対して武器や戦略物資輸出規制をしていたのが
対共産圏輸出統制=ココム協定です。
ココム協定というと、1980年代の東芝機械事件が思い出されます。
・東芝機械がソ連へ工作機械とNC装置・ソフトウェアを輸出
・米国政府がその情報を入手
・原子力潜水艦のスクリュー静粛性向上に貢献したと考えられ
日米政府間で政治課題にまでなりました。
■このネットでの反応に感じること
冷戦が終わった1994年にココム協定は廃止され、
現在の輸出コンプライアンス管理になっておりますが、
中国向け輸出の場合
特に、「最終需要者・用途」を念には念を入れて
確認することが必須になってきているように思います。