小口輸入向け「最適な輸送手段の選び方」改訂版という冊子に注目です
輸入実務支援の(一財)対日貿易交流促進協会(MIPRO)から出版されました。
ビギナーの方から実務経験者まで参考になるヒント満載です!
紙媒体もありますが、無料ダウンロードもできます。
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▼冒頭のリード文をご紹介しましょう。
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海外から商品を仕入れるとき、
より早く、より安く、より安全に運ぶこと。
これは輸入ビジネスを行う上で大切なポイントの一つです。
しかし「誰にでも最適な輸送手段」はありません。
また「いつでも最適な輸送手段」もありません。
では、どうすれば納得できる輸送手段を選べるのか・・・
具体的に考えてみましょう。
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▼「最適な輸送手段」とは?
国際物流の議論になると「最適な輸送手段とは?」の疑問があります。
「最適でなく、準最適をよしとすべき」との意見もあります。
自然界の知恵が大いに示唆に富んでいるのではないでしょうか。
渋滞学を研究している生物学者は、蟻(アリ)の知恵を紹介しています。
・あれだけたくさんで移動しているのに「渋滞」をしない
・アリは自律分散的に移動し、全体的な秩序を作れる
・フェロモンを出しながら移動するためお互いがぶつからない
だから渋滞をしないとか。
GPS機能のようにアリは周辺情報を知ることで全体がわかるようです。
ブナの木を研究している生物学者も自然界の知恵を紹介しています。
・ブナの木は翌年の開花量をコントロールできる
・花を咲かせるか葉っぱになるかを決めるのは、前の年
自然環境に合わせて咲かせる花の量を決める制御力をもっているそうです。
環境が変わる中でどのように制御できるのでしょうか。
自然界の変化を受け入れられるよう一定の無駄を繰り返しているためだそうです。
このようなさじ加減というか試行錯誤の連続で自然環境に合わせているのでしょう。
・最適をめざしてやってきた結果、準最適な姿に近づいていくのではないか。
・「ゆるいモデル」でいいのではないか。
「This is the best」といった物流はなく、
商品ごとにさまざまな物流方法があると思います。
当然、物流効率とコストの観点は大事です。
動植物などが環境の変化を敏感に読み取りBetterな対応をするようにように
「先を読む力(さまざまな工夫)」が必要なのだと思います。
自分にあった物流を作ることが「最適な輸送手段」なのではないでしょうか。