プロアイズニュース 405: 韓進海運、経営破たんで大混乱
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プロアイズニュース
VOL.405
2016 年9月12日発行
”貿易のコンビニ”がお届けするプロアイズニュース
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▼韓進海運、経営破たんで大混乱
韓国の大手コンテナ輸送会社HANJIN SHIPPING(韓進海運)が
会社更生法を申請したとのニュースが報じられています。
・韓進海運の船舶の入港拒否が行われている
・韓進船のコンテナターミナル荷役ができない
など、海運実務の現場では混乱が続いています。
韓進海運ではすでに新規ブッキングの受付を停止しているようだが、
すでに韓進船に船積みされている貨物については手の打ちようがない
といったところが実情のようです。
■日本の船会社も以前に経営破たんしたことがある
1975年8月に小山海運、倒産。
コンテナ船サービスが開始されて間もなくのことでした。
日本発コンテナ船が(たぶん、記憶では)香港で積み荷のコンテナも
含めて差し押さえを食って、当時の商社各社は大騒ぎになったことを思い出しました。
■アライアンスへの影響は?
・中国経済が減速する傾向にあること、
・海運各社が大型コンテナ船を投入していること
などの影響を受けて海運市況が低迷。
そのため、海運各社は過度な競争を避けようとして、
共同運航・埠頭の共同利用などのアライアンスを組んでいます。
パートナー船社も韓進とのアライアンスを停止するなど
影響が広範囲に広がっている様子です。
■アジアのハブ・釜山港
釜山港でも荷役を拒否されるケースもあるようだが、
一大ハブ港のため、トランシップ貨物への影響も心配されます。
当然、近隣の上海港などへシフトされるでしょうが、
中国国慶節を迎える時期でもあり、クリスマス需要の輸出ピーク時
にも重なることから、当面、アジア各港の動向が注目されます。