運送状電子化(eAWB)でペーパーレス輸送
2022-03-28
ルフトハンザカーゴ(LCAG)が、AWBの完全電子化に踏み出すと報道されています。
▼航空輸送ではAWBの完全電子化がすすむ
国際航空運送業界(IATA)の業界標準として、
グローバルにeAWBを導入してきており、2022年末までに達成する目標を掲げてます。
運送状電子化(eAWB)の利点とは
サプライチェーンが早くなる:
貨物搬入の前に、電子書類を送信することにより、サイクルタイムが短縮されます。
さらに、コスト削減やセキュリティ向上などの利点もあります。
▼しかし、海上輸送では電子B/Lの普及は足踏みか
近海船社を中心に電子B/Lがなかなか普及していないようです。
中国・アジアからは7日以内でB/Lが到着するため、電子化の必要性がなく、
また、サレンダーBLが8割で、わざわざコストをかけて電子化を導入する意味を感じない
といった意見もあるようです。
コロナ禍を通じてサレンダーへの切り替えも推奨されていることもあり、
日本市場での海上輸送では電子B/L化は、 かなり遅れていると言われています。
▼サレンダーBLとは
オリジナルBL3通を荷主に渡さずに、船会社が回収してしまう船荷証券のことです。
輸入者はオリジナルBLを提示することなく貨物の引取りができます。
ただし、サレンダーBLの場合、
銀行が担保権を留保できないため、LC決済の場合には利用できません。