輸入フルーツ品薄
2020-05-22
最近の新聞にでていた「輸入フルーツ品薄」という見出しにドキッとしました。
産地でのロックダウンで収穫作業が停滞したことが最大の理由のようですが、
それだけではなく国際物流の原因もあるようです。
- 航空会社の相次ぐ国際線の減便・運休で、仕入れを減らさざるを得なかったとか、
- さらに 輸送費の上昇で仕入れコストが2割ほどアップしたとか、
- 航空輸送で医療物資が優先され、スペース確保が難しくなっているとか、
- 海上輸送も同じような状況が続いているとか、
多くの現場からの声が紹介されていました。
わが国は多くを輸入食品に依存していることもありますが、
輸入フルーツだけでなく、産業資材の調達への影響も懸念せざるを得ないと感じております。
▼ 1970年代に起こった2回のオイルショックの時が思い出されます
今回のように国際輸送の受給バランスが大きく崩れた結果、大幅な運賃値上げでした。
いつの時代でも、需給バランスで国際運賃は変動しています。
貨物の輸送需要が増えれば、運賃がアップ になるのが物流業界の論理ですので、
今後の国際輸送運賃への影響がでてくるものと危惧されます。
東日本大震災でも、物流が途絶えて食料が調達しずらかったことがありました。
不必要に危機感を煽るつもりはありませんが、
今後懸念されることとして考えておくべきではないでしょうか。