新しい貿易協定、IPEF
2022-05-23
TPPやRCEPに代わる「新経済圏」設立へ、という報道がされています。
▼IPEFとは
Indo-Pacific Economic Framework(インド太平洋経済枠組み)のことで、
貿易の円滑化、サプライチェーンなどの分野での政府間協定を目指すとのこと。
TPPの代わりとして、米国がアジア地域の経済連携を主導する狙いがあるとか、
中国が入っているRCEP(地域包括的経済連携)への対抗とか、
かなり政治的なニュアンスが大きいような感じもします。
さらにこのIPEFは、EPA・FTAで柱となる関税引き下げは盛り込まれないようで、
市場開放を期待する国にとってはメリットが少ないとの見方もあります。
▼日本のEPA・FTA
TPPやRCEPだけでなく、アジア圏だけでもこんなに多くの協定がすでに発効しています。
・日インド協定
・日インドネシア協定
・日オーストラリア協定
・日シンガポール協定
・日タイ協定
・日フィリピン協定
・日ブルネイ協定
・日ベトナム協定
・日マレーシア協定
・日アセアン協定
▼ それぞれのEPA協定を比較してみよう
関税メリットを受けるには、
・対象商品のHSコードを特定し、
・HSコードごとに取り決められた「関税率と原産地規則」を確認する
EPAやFTAごとに対象となっていないHSコードもあるためです。
すべての商品が関税撤廃の対象ではないことに注意しましょう。