コンテナ輸送‗トランシップに注目しましょう

2023-02-06

毎年世界の主要港でのコンテナ取扱数のランキングが発表されますが、
このところ数年、日本の港はトップ20のはるか圏外です。

このランキングデータからも中国・アジアの貨物量が増えていることは明白で、
日本発着の海上輸送のルートが「トランシップ」で遠回りになっているとのご報告です。

▼日米間の太平洋航路でも、トランシップの割合が増えている
アジアと欧州間のコンテナ輸送では常態化していましたトランシップですが、
日米間の太平洋航路でも、トランシップの割合が増えていると報道されています。

・日本発では、コロナ前の2019年.には7割以上が直行配船であったが、
 昨年22年には、この直行比率が6割以下となっている
・日本着でも、19年は25%であったトランシップが、22年は41%まで急上昇した

コロナ禍によるスケジュール遅れの調整のためや、
キャリヤーの経済性から、貨物量の多い港を優先する傾向などから、
中国経由だけでなく、韓国や台湾を優先して、
日本向けの貨物にはトランシップ便が増えているようです。

経済安全保障の面からも、日本政府としては
「自国の貨物は自国の港湾で」をスローガンに、対策を検討しているようですが、
当面は、トランシップの輸送比率が高まるように思われます。

トランシップ便の場合、積み替えに1週間ほどかかりますので、
いままで以上に海上輸送の時間軸が延びていることに注意して在庫管理をしましょう。

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