コンテナ船のはじまり
2023-11-13
1966年、米国Sea-Land社が北大西洋航路で世界初の国際海上コンテナ輸送を開始しました。
規格化されたコンテナで荷役効率を飛躍的に向上させ、複合一貫輸送が始まりました。
日本にとってのコンテナ時代は、1968年(昭和43年)に幕を開けました。
55年前になりますね。
横浜港に初めてコンテナ船が入ってきたときに
人海戦術で行っていた港湾荷役が、コンテナで機械化されると失業になることを懸念して、
コンテナふ頭を閉鎖するなどストライキが行われたことを覚えています。
▼この頃のことを海運界の重鎮が回顧録に書かれています
当時のことに思いを馳せ、みなさまとシェアしたいと思います。
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元日本郵船社長有吉義弥氏著、「回想録・日本海運とともに」より抜粋
Sealand社は1966年、Fairland 号という改造船で初めて遠洋のコンテナ輸送を始めた。
その頃の世界中の定期航路は、港湾事情の悪化で困り果てていた。
どこの国でも施設の改善が遅れがちで、どんどん、ふえる要請に追いつかない。、
荷役に時間がかかり、船の回転率が極端に低下していた。
こんなことから船の荷役については抜本的な改善策がいる、
コンテナ方式がその解決方策の一つであろうとは漠然とわかっていた。
しかし、
全く特別な構造の船を造る。
広大なコンテナ・ターミナルを整備する。
大型のクレーンの施設がいる。
こんなことでどこの船会社でも躊躇している時に、
Sealand 社の新サービスのニュースが入った、ということになる。
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