コンテナ物流_「需要と供給のギャップ」解消への期待感

2023-10-25

コンテナ物流の「需要と供給のギャップ」が原因で左右されてきた海運市況ですが、
最新の情報をお届けいたします。

▼「需要と供給のギャップ」解消への期待感
全長400メートル、サッカーコート4面も取れる2万4000TEUクラスの
大型コンテナ船が、ようやく今年後半から2026年頃までに順次竣工してきます。

需要と供給のバランスでアップダウンしてきた海運市況ですが、
大型の2万4000TEU型コンテナ船が増えることは
供給側のキャパアップという意味では、大いに歓迎すべきことでしょう。

▼コロナ禍の大混乱を整理すると・・・
コロナ禍のロックダウンでコンテナ船が港に入れないなどの大混乱となり、
・逆に、コンテナを利用したい貨物が急増
・それに対して、供給できる空コンテナの絶対数が足りなくなるなど
急激に増加した需要に船腹スペースが追い付かず、
空コンテナ不足だけでなく、各地で空コンテナが滞留しました。

北米西岸ではコンテナ滞留日数が、これまで平均3.3日程度であったのが、
8.4日と大幅に長期化し、沖合での滞船が急増したと言われています。
その結果、100隻以上が常時沖待ちする状況でした。

さらに拍車をかけたのは、コロナ禍の数年間は新造船の竣工がありませんでした。
このような状況から、海上運賃の異常な高騰へとなりました。

▼さまざまな出来事に翻弄されてきた「需要と供給のギャップ」
最大の影響というと、1970年代に二度もあったオイルショックでしょうか。

当時の海運市況は、大きな影響を受けましたが、
今回のコロナは、「全世界的に同時に影響を受けた」という点では、
最悪の出来事かもしれません。

最近の海運市況は、コロナ最盛期の大混乱を忘れてしまっているかのように見えます。
現状の「需要と供給のギャップ」に大きな変化がないことを願っております。

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