「新しい成田空港」構想へ

2023-05-18

成田空港の旅客ターミナルが一つのターミナルになることはご存じだと思いますが、
貨物ターミナルも 改善計画が進んでいると報道されています。

航空会社とフォワーダーの上屋が空港内と空港外に点在しており、
貨物の引き取りが短時間でできておらず、 モノの流れのネックとなっています。

このため、 航空会社とフォワーダーの上屋も一体的に運用できるようにして、
東アジアのハブ空港としての「新しい成田空港」構想が検討されています。

コロナ禍で巣ごもり需要によるB2Cの航空輸送が大きく伸びましたが、
大部分のモノの流れは、韓国、台湾、中国の空港をハブ空港として利用しています。

▼MAWBとHAWB
航空会社とフォワーダーの上屋が別々になっているのはなぜでしょうか?

フォワーダーは、複数の輸入者の代表として航空会社と輸送契約を結び、
このスペースを輸入者のみなさまに提供しています。

みなさまが受け取るAirwayBillというのは、正式にはHouse Airwaybillと言います。
輸入者ごとの送り状の意味ですが、これを束ねているのが、MasterAirwaybillです。
このMasterでフォワーダーが一括して航空会社と運送契約をしています。

航空会社とフォワーダーの上屋で書類と貨物の突き合わせが行われていますが、
この二つの上屋が近くなれば、貨物の移動などにかかっている時間が大幅に短縮されるため、
東アジアのハブ空港となることも期待されています。

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