ILWU北米西岸港湾労使交渉 Update 5

2022-09-29

港湾労使交渉と並行的に交渉されていた鉄道会社との交渉が暫定合意、と報道されています。
これで、コンテナを内陸と港湾の間を輸送する際のネックがなくなりました。

一方、ILWU北米西岸港湾労使交渉の状況は、
妥結できるだろうとの楽観的な見方や、スト発生が不可避などと悲喜こもごも、

具体的な進展は公表されておらず、依然として先行きは不透明なままですが、
今回の鉄道会社の暫定合意で、ILWUもスト回避との見方が大勢となっているようです。

▼コンテナは、 海と陸との一貫輸送
OTI(Ocean Timliness Indicator)という指標があります。
1本のコンテナが輸出地からデリバリー完了までにかかる日数のことですが、

アジア―北米間の太平洋航路をみると、
・パンデミック前は45日ほどだったのが
・コロナ禍で日数が伸び、今年2月には平均112日と大幅に長期化
・その後は改善を見せ、最新情報では88日まで短縮しているとか

コンテナの輸送は、海上部分だけでなく、内陸の鉄道輸送も含めた一貫輸送ですので、
この過程で滞留が起こると、即コンテナ不足となり輸送日数がかかることになります。

このことを考えると、
今回の米国内の鉄道会社の暫定合意は歓迎すべきことだと思います。

Copyright© 2004- サプライチェイン作り国際展開のプロアイズ All Rights Reserved.