世界各地のコンテナ港で混雑が深刻

2020-11-11

物流業界誌によると、 世界各地のコンテナ港で混雑が深刻になっていると報じられています。

特に、コロナ感染が拡大しているヨーロッパ各港は深刻なようで、英国が特にひどいようですが、
欧州の主要港をはじめ、釜山やシンガポールのようなアジアのハブ港でも問題になってきているとのこと。

コロナに伴ってコンテナヤードの作業人員確保ができなくなっており、
またトラックドライバーも減少しているなどで、
コンテナが滞留、本船が入港しても予定通り貨物を降ろすことができず、
配船スケジュール調整を余儀なくされる、というケースも増えてきているようです。

一部船会社はアジア-欧州航路などで英国への寄港を取りやめるところもでており、
混雑サーチャージを導入するなど、混乱が広がっています。

▼混雑サーチャージとは?
コンテナ船の運行会社は、船主に対して用船料を支払ってチャーター運航しています。
コンテナヤード側での受け入れキャパが不足すると、
予定の時間での運行ができなくなり、1時間でも遅れれば追加の用船料を支払うことになります。 

追加の用船料が発生するため、船会社は荷主対して費用負担を求め、
混雑割増料Congestion Surchargeを請求することがよくあります。

航海日数の短縮、コストダウンを求めてコンテナ化が導入されましたが、
コンテナ物流は受け皿のコンテナヤード側での受け入れキャパが条件となります。
いままでもオイルショックなどにより海上輸送が大きく影響を受けたこともありました。
都度、荷主も費用負担をして国際海上輸送体制を維持してきました。 

ターミナル混雑、人材不足による影響が早くに解消することを願っています。

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