最近のコンテナ運賃市況について
2020-08-31
北米向け輸出が、中国発だけでなく、アジア発も急速に回復してきているようで、
アジア各地で空コンテナの需給逼迫感が強まっていると報道されています。
一部船社は日本から中国・アジアへの空コン回送を急いでおり、
結果として日本国内での空コン在庫も急速に逼迫、影響が波及しているようです。
当然、コンテナ運賃市況への影響もでています。
コロナの影響で荷動きが減ったことに対応して、配船数を減らして、
需給バランスをとり運賃市況の軟化を回避してきましたが、
最近の北米向け輸出の増加で運賃市況への影響も出ているようです。
・北米向け運賃は春先から緩やかな上昇傾向をたどっていたが、
・夏場に入る前から急激にアップしてきている
▼ 国際運賃相場は絶えず変動している
1970年代に起こった2回のオイルショックの時が思い出されます。
今回のように国際輸送の受給バランスが大きく崩れた結果、大幅な運賃値上げでした
。
いつの時代でも、需給バランスで国際運賃は変動しています。
貨物の輸送需要が増えれば、運賃アップ になるのが物流業界の論理ですので、
当面は 空コンテナ不足・運賃高止まりが続くという見込みに注目です。