日本と英国のEPA交渉が大詰め
2020-08-11
日本と英国のEPA交渉が [大半で実質合意」と報道されています。
英国のEU離脱協定の移行期間が今年の年末に迫り、
来年1月から英国を含めたEUとのEPA協定が適用できなくなる可能性があるため、
日本と英国が独自のEPA締結を目指しています。
この交渉がうまくゆかないと、UK原産の輸入関税が大幅アップになります。
たとえば、ポロシャツ(HS#6105.10)
現在のJP-EU EPAを利用すれば、現在0%のところ、10.9%にアップ
革のハンドバッグ(HS#4202.21)
JP-EU EPAを利用すれば、 現在10.2%のところ、14%にアップ
さらに JP-EU EPAでは毎年少しずつ関税が下がり、
最終的に2028年で0%となるが、この特恵も受けられなくなる
EPA協定は関税率だけの協定ではありませんが、気になるところではあります。
▼移行期間中の日EU・EPAの英国への適用について(税関発表資料より)
移行期間中は、引き続き日EU・EPAが英国に適用されます。
したがって、移行期間中、日本に輸入される英国産品については、
日EU・EPAに基づく税率の適用対象となります。
同様に、同期間中に英国に輸入される日本産品についても、
日EU・EPAに基づく税率の適用対象となります。
なお、英国・EU間で成立した離脱協定においては、
移行期間は2020年12月31日(木)までと規定されています。