北極海航路で北海道苫小牧港に注目
2017-11-10
欧州とアジアを最短距離で結ぶロシア北岸を通る北極海航路は、
「氷上のシルクロード」といわれています。
従来のスエズ運河経由に比べて距離が大幅に短い。
ドイツ・ハンブルグ港から横浜港まで、
スエズ運河経由だと約2万1000㎞、北極海航路では約1万3000㎞
実に、8000㎞も短縮できる。
温暖化で海氷が少なくなっているとはいえ、
気象条件のリスクがともなう、砕氷船のコストもあり、
まだまだ試験段階ですが、
今年の夏、中国海運大手COSCOが北極海航路のトライアルをし、
ノルウェーから中国向けの貨物船を苫小牧港に寄港しました。
欧州から北極海を経由して中国などアジアへの寄港地として、
アジアで北極海に最も近い港として、苫小牧港が一躍注目されています。
苫小牧は,王子製紙の本拠地として明治時代からの港湾だけに、
北極海航路の「東アジアの玄関口」として大きな期待が寄せられています。