コンテナ船のはじまり
2016-07-13
コンテナ船が日本に初めて現れたのは、1968年。
そろそろ、50年になりますね。
この時のことを海運界の重鎮が回顧録に書いていますので、
当時のことに思いを馳せ、みなさまとシェアしたいと思います。
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元日本郵船社長有吉義弥氏著、「回想録・日本海運とともに」
Sealand社は1966年、Fairland 号という改造船で初めて遠洋のコンテナ輸送を始めた。
その頃の世界中の定期航路の状況はどうだったかというと、港湾事情の悪化で困り果てていた。
どこの国でも施設の改善が遅れがちで、どんどん、ふえる要請に追いつかない。
景気上昇の時代だから、ダーティー・ワークの港湾労働力はどこでも不足していたから、
荷役に時間がかかり、船の回転率が極端に低下していた。
(中略)
こんなことから船の荷役については抜本的な改善策がいる、
ということは定期船を扱うほどのものは誰でも考えていたことで、
コンテナー方式がその解決方策の一つであろうとは漠然とわかっていた。
しかし、
全く特別な構造の船を造る。
広大なコンテナー・ターミナルを整備する。
大型のクレーンの施設がいる。
こんなことでどこの船会社でも躊躇している時に、
Sealand 社の新サービスのニュースが入った、ということになる。
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